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『マッピー』用ボーダー

0ne-day bookbinding:写真集のための製本

写真集のための製本1/プラ・ラポルテ製本(背・角革)
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by atelieralde | 2009-09-26 23:59 | 製本Workshop

『マッピー』用ボーダー

リンプ・ヴェラム装 : Limp vellum binding

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Calligraphie : Hamada Kuniko

表紙にヴェラムやパーチメントを使った簡易製本のひとつ。
ヴェラムは仔牛の皮のパーチメントですが、羊、山羊などの皮(パーチメント)もよく使われます。
「リンプ製本」は、ハード・カバーではなく、表紙に固いボードを用いない柔らかい表紙の製本のことで、「リンプ・ヴェラム装」はその代表と言えます。「ロングステッチの製本 : Long-stitch binding」も「リンプ製本」のひとつです。
これはワークショップ用に実際のリンプ・ヴェラム装をコンパクトにしてパーチメント紙を使用しています。
アトリエ・アルドのOne-day bookbinding のリンプ・ヴェラム装もご参照ください。

by atelieralde | 2009-09-23 00:15 | 製本Workshop

『マッピー』用ボーダー

ロング・ステッチの製本2 : Long-stitch binding

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Long-stitch binding (historical) 試作例

1)表紙材:パーチメント
2)表紙材:パーチメント紙/かがり部分をパーチメントで補強
3)表紙材:厚紙*
  *当時のボード紙(un jet)の質感に似た紙は手に入らないためコットン紙、麻紙、網目状和紙を貼り合わせて制作(厚さは約1.2mm)
4)表紙材:厚紙*/背部分は革で補強
  パイナップル紙*とコットン紙を貼り合わせて制作
*和紙研究家の山口力氏の紙漉ワークショップで参考にいただいた和紙

かがり
1)long-stitch( 文書かがり)
2)long-stitch(各セクションで独立したかがり)
3),4) 端にLink stitchがあるもの
 背部分に露出したかがり糸をまとめみた。これはかがり糸が緩い場合に背部分で糸をねじったりまとめたりして糸を締めたという例。
いずれも縫い針(先が尖った針)で表紙と本紙に突き刺しながらかがって製本する。
参考図書 szirmai : The archaeology of medieval bookbinding


-long-stitch binding, un jet, parchment, long-stitch archival, long-stitch independent/ sewing by 2 needres /ethiopian bookbinding, japanese binding"Kocho-so", long-stitch with linkstitch
-reliure à couture longue, parchemin, 2) couture longue independent /couture par deux aiguilles comme la reliure éthiopienne et la reliure à couture papillon "Kocho-so"

by atelieralde | 2009-09-18 22:09 | 製本Workshop

『マッピー』用ボーダー

ロング・ステッチの製本 : Long-stitch bookbinding

"Long-stitch" bookbinding
これは単なる簡易製本だと思っていたら「歴史的な製本」だということを「NPO法人書物研究会」のワークショップで取り上げられたことで初めて知りました。勉強不足でした。そしてこれまで現代簡易製本の一つにすぎないと思ってきた製本に俄然興味が沸きました。
教室のOne-day bookbinding講座(簡易製本)でも「ロング・ステッチの製本("Long-stitch" bookbinding)」として取り上げています。「綴じ」が緩いのがネックだと感じていましたが、これは「かがり」などを現代的にアレンジしたせいかもしれません。
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(歴史的)Long-stitch bookbinding
18世紀の本を用いて表紙にはパーチメントを使用しました。パーチメントはこの製本によく用いられている素材です。目の詰まった皮であるパーチメントを用いるとかがりも緩くならないようです。
"Long-stitch" bookbindingにはかなり多くのヴァリエーションがあるようなので、いくつかのパターンをご紹介する予定です。

-Long-stitch bookbinding,

by atelieralde | 2009-09-16 03:19 | 製本Workshop

『マッピー』用ボーダー

メイキング :面付け

とりあえず洋書と和書の面付けをして比較してみたらどうかとやってみたら、
洋書
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和書(地袋)
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和書(天袋にしてみたら)
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だから何?ということにしかならなかったのだが。
 元印刷関係者の話だと、洋書の技術が日本に輸入された明治20年頃(?)、この時基本になったのは洋書の面付けであったということだ。それを日本語に適用しようとした時、洋書の面付けしか知られていなかったので地を袋にして印刷したということらしい。断裁の際のコスト、手間もあったのでそういうことになったという。結局よくわかりません。
そもそも「やんごとなき読者」の未綴じ本を見て、「地がアンカットだ!」と驚いたのは私だけであって生徒さん達は何も疑問を感じなかったんだから、まあ天のアンカットを知らなければ何も問題なしということなのだろう・・・・痕跡がなければ疑問は生じない。歴史が知られることもないということか。

-livre en cahier, livre borochure,tête avec témoins
-untrimmed edge of the head
-untrimmed edge of the tail(Japanese book)

by atelieralde | 2009-09-03 01:54 | 和書VS洋書

『マッピー』用ボーダー

アンカットの未綴じ本ー和書と洋書の違い

ほんとにしつこいのですが、また未綴じ・仮綴じ本の続きです。なかなか話しが終えられず、いつになったら「やんごとなき読者」(未綴じ本)のルリユールにもどれるのか。
今日は洋本と和本におけるアンカットの位置の違いについて。
和書:地がアンカット(袋状)なのに対し、 洋書 : 天がアンカット(袋状)になっています。

[アンカットー洋本]
本の天(上部)がアンカットで袋状になっています。
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Rainer Maria Rilke :Die Weise von Liebe und Tod des Cornets Otto Rilke
Alice Gertud und Rudolf Bosch-Gwalter
300 部 ハンネミューラー紙 75gm , Hoepli-Stiftung Zürich ,1998
これはスイス人の出版関係者からいただいた本で、その年のヨーロッパ・タイポグラフィー大賞に輝いたという本で、活版印刷が本当に美しい本です。ハンネミューラーのレイド紙の少しざらついた紙にくっきりと細い書体で印刷されいます。レイド紙も(ちゃんと縦目に用いられていて)、ページが柔らかく開き、さすが!としか言いようがない素晴らしい本作りがされています。ドイツ語が読めず詳細情報がわからないのが残念です。この本の紹介は次回に回すとして先を続けます。

[アンカットー日本語の本]
未綴じアンカットとして紹介したのと同じ本です。地(下部)がアンカットで、天、前小口とも未裁断の状態のものなので揃っていません。
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洋書と和書で、天アンカットと地アンカットのように異なっているのはいったい何故なのか?
左から右へ横書きするアルファベットと、右から左へ縦書きする日本語の違いで面付けの習慣が違うのだろうかと考えたりしました。なぜ日本では天をアンカット(天袋、head fold)にして面付けしないのだろうか?天を基本ラインとする造本設計がされるのは洋書の習慣にすぎないのか?
そもそも日本語のアンカットの本は通常目にすることもないので、このような和・洋のアンカットの位置の違いを不思議に思うことも普通はないです。洋書にはアンカットの本は頻繁にとはいえませんがそこそこは存在しており、こちらは割となじんでいるということもあり、ついつい洋書を基準に考えてしまうわけです。なぜ日本語の本は「地」がアンカットなのか???と。
この怪は文庫本をふと見た時から始まりました。なんでなのかなーといぶかりつつも、わからないことがこれ以上増えるのは避けたいので考えないようにしつつ、しかしいつも気になっていたかもしれません。10年間も答えが見つけられずかなり気持ち悪かったのは事実です。
下はその文庫本です。古い文庫本なので天が揃っていなくてギザギザです。
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「天は揃っていなくてはならない」と、製本学校ではほとんど掟のごとく教え込まれましたが、これはいったいどういうわけなのか?天の保護、埃除けのために天金もほどこされるというのに、この本は天が揃っていなくて地が揃っている、だから天は埃汚れでとても汚くなっています。
疑問はここから始まりました。

- livre borochure/tranche, tête

by atelieralde | 2009-09-02 01:08 | 和書VS洋書

『マッピー』用ボーダー

未綴じ本VS仮綴じ本

再び未製本の本について
[未綴じ本(日本語)]バラバラの折り帖の集まり
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この本はルリユールするために未綴じの状態の本(抜き刷り)を著者の方からお預かりしているものです。

[仮綴じ本]
糸で簡単に2カ所が中綴じされています。
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[表紙オモテ]やや厚めの紙の表紙がついています。
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Paul Eluard et Max Ernsut:Les Malheurs des Immortels
10部A−J(番号記載)マダガスカル紙に印刷 50部I−L(番号記載) マレ紙に印刷 1300部はベルジェ紙に印刷(1〜1300番)、500部はピンク色ヴェラン紙(1301〜1800番)Henri Pariso,1945 Edition de la Revue Fontaine
こちらはパリのニケーズ(Nicaise )でシュール・レアリズム特集をやっていた時に、ついフラフラとなって購入したものです。ピンク色の紙ですが、番号の明記はないので出版社用の番外のものです。
Librairie Nicaise
145 boulevard Saint Germain 75006 Paris
Tel : 01.43.26.62.38
記事が掲載)http://www.opto.fr/portfolio/librairie-nicaise

これらは未綴じ、仮綴じの差はありますがいずれも未製本の状態の本です。


by atelieralde | 2009-09-01 22:57 | 未綴じ本VS仮綴じ本

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