カロリング製本(続き)
2016年 03月 26日
製紙方法が知られていない中世において、本の「紙」にはパーチメント(獣皮紙)が用いられ、表紙には板が使われていました。また、それまでの地中世界を中心としたラテン世界で行われていた「リンク・ステッチ」に代わり、本を綴じ合わせるのに「支持体」が用いられるようになり、本はより頑丈になりました。以来、この支持体を用いる製本方法が中世を通して主流となり、改良されつつ現在まで続く製本方法(綴じ付け製本)として引き継がれています。
カロリング朝時代には、キリスト教が社会基盤となり、ラテン語の読み書きを始めとする古典文化の復興が行われ、各地の修道院において多くの写本が作られるようになりました。カロリング小文字が生まれたのもこの時代のことです。
http://expositions.bnf.fr/carolingiens/it/index.htm
by atelieralde
| 2016-03-26 11:05