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チェコの本

生徒さんのこの本は、表紙に穴を開けて本の表紙のイラストをシルエットにして見せるといる趣向のもの。表紙の穴の処理に大変苦労したけれど、その甲斐あってとても面白い装丁に仕上がったと思う。
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この本は表紙から察するに騎士の話なのか古めかしい感じで、本文にもゴシック風の書体が使われている。

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彼女は絵本関係の仕事をしているのでチェコに行く機会が多く、その度におっ!いいなあという本を入手してくる。というか、チェコの本は雰囲気があってどこか愛らしい感じだ。紙も良いし活版印刷もとても美しい。アクセント記号の "∨"みたいなのが目に突き刺さる感じがするのを別にすれば、すごく良質な本作りがされているように思う。これは常識なのだろうか?今までチェコの本には絵本以外接する機会がなかったのでまったく無知なのだけれど、何度見てもいいなあという気になるのだった。
もう1冊。この本もどこか素朴で可愛い。
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この本の表紙に使った紙はThe Writing Shopのイタリアだったかドイツの作家(失念しましたー’’)のオリジナル・マーブルペーパー。マーブル紙は普通このように全面には使いづらいものだけど、このマーブル紙は無理なく収まってしまう。
このお店の紙は海外の作家への注文制作によるものだそう。だからマーブル紙、ペーストペーパーなど1点1点がすべて少しずつ違っていて自分の好みのニュアンスの紙を選ぶことができる。
活版印刷と紙をこよなく愛する店主のマダムとの会話はスリリングで楽しく、ついついいつも時間を忘れてしまう。こんなジメジメした天気が続くとあの滑舌の良い辛口の熱さが無性になつかしい。京都に早く行きたい〜。
by atelieralde | 2009-07-21 02:13 | ルリユールと本

本を巡る:ルリユール工房の日々


by atelieralde
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